P’s HOME THEATER

・プロローグ

我が家のホームシアター計画が始まったのは、平成10年。かれこれ20年程前から、映画好きな私はホームシアターには憧れていましたが、現実にはとても考えられない事でした。しかし、DVDが普及し始めた平成11年初め、どうやって構築したらよいのか悩んでた時に、AudioVisualの師匠であるtaroudoさんに出会いました。それから色々とアドバイスを頂き、約半年間の検討の末、5.1ch化を果たす事ができました。とりあえず鳴るだけの初心者の域を脱してないシステムですが、音が出た時は感無量でした。29インチの直視管でしたが、十分満足してました。私の中でのホームシアターは完成とは行かずも満足の行くものでした。ところが、taroudoさんに紹介して頂いた「九州Audio&Visualメーリングリスト」に入会してからは、日々が驚きでした。大画面で見る映画は、全く別世界のものでした。メンバーの皆さんに大いに刺激を受け、ついに大画面化に挑戦する事になったのです。

・最初のシステム

最初の構想では、AVアンプはYAMAHA R795でスピーカーは全て10MTから始まりました。しかし、検討を重ねるに従って端子の弱さや入出力の端子数が気になり、気持ちがA2に傾いてきました。同じ時にスピーカーの視聴を繰り返すうちに、pionnerのS-LH5aの音が気に入り(ホントはJBLやBOSEも気に入ってたのですが、コストパフォーマンスのよさでこれが気に入りました)
そして、いよいよ購入の日、A2とLH5aを買いに行くとLH5aの在庫が切れて、1ヶ月待ちになりました。1ヶ月待った所で、発表されたばかりのAVアンプ VSA-D8TXと10TXの視聴する事ができました。この時に聴いたクリアな音色が気に入り、急遽10TXは予算的に買えなかったので、8TXに変更になりました。
結局、AVアンプ pioneer VSA-D8TX、DVDプレーヤー pioneer DV-S5、メインSP pioneer S-LH5a、センターSP pioneer S-LH3、SW YAMAHA YST-SW160、リアSP ONKYOミニコンポ用流用、というパイオニアに染まったシステムが出来上がったのでした。
ちなみに、上の図は左側がリビングで、右がダイニングになっていて、リビング側(8畳)だけで、直視管シアターを楽しんでいました。

・大画面への道

5.1chサウンドでDVDを堪能する日々が続いていたある日、「九州Audio&Visualメーリングリスト」の管理人であるzolackさんのホームシアターを訪れた時の事、初めて観た3管PJの大画面に圧倒されて、言葉を失ったのでした。PJといっても今まで観た事があったのは、地元電気屋さんの遮光なしの大画面や会社のプレゼンくらいしかありませんでした。それがいきなり完全な遮光された地下シアターでの3管を観たのですから、その美しさに動揺は隠せませんでした。それからというもの「九州Audio&Visualメーリングリスト」のメンバーの方々のシアタールームを見学して回る日々が続きました。
しかし、3管を買えるような知識もお金も場所もないので、諦めてました。かといって液プロなんて、私のイメージでは、ドットが見えて色褪せたイメージしかなかったために、諦めてました。ところが、「九州Audio&Visualメーリングリスト」のメンバーであるうんちゃんさんのお宅でL-1000を見せて頂いてから、その考えが変わりました。うまく遮光さえすれば、これだけきれいな絵がでると言う事がわかり、希望が持てました。そんな折、SONYからVW10HTが発表になったのでした。その日から長い長い大蔵省との交渉が始まったのです。

・大画面導入計画

何ヶ月もの交渉の末、ようやく許可が下りた時には、既に半年待ちの状態でした。半年もの間じっとしてるのも待ち遠しいので、それまでにできる限りの準備をする事にしました。
色んな方々からのアドバイスによると、スクリーンは後悔しないようにできる限り大きいものがよい、という事で極力大きく取れるレイアウトにリビングを模様替えして、それから天吊り位置を設定、電源の確保、映像ケーブルの配線位置等々、検討する事が多くて、毎日毎日が忙しく、あっという間に時間が過ぎて行きます。
リビングシアターの構想としては、TVも同じように見れるようにするために、スクリーンを下ろす時は、TVを後ろの和室に移動するようにして、壁いっぱいに120インチスクリーンを設置する事にしました。とりあえず、10HT納品までに点検口をあけ、電源を配電盤から持ってきて、映像ケーブル用の穴をあけておくことにしました。他にも蛍光灯(茶色の破線)が当たるので、避ける方法やケーブルの配線を検討していく予定です。

・前準備

VW10HTがくる前に、上図のように配置換えをしました。
写真は冬バージョンで、コタツ仕様になってます。
TVはキャスター付にして、センタースピーカーは床に置いてます。スクリーンを下ろす時には、後ろの部屋にずらそうという計画です。
これで120インチ4:3が丁度入ります。
問題は、右の扉と左の窓の遮光対策と壁や天井の迷光対策です。
配置換えの後は、天吊りの為の点検口の設置です。
「九州Audio&Visualメーリングリスト」のmarumasaさんに点検口の開け方について、詳しくお聞きして、無事うまく開けることが出来ました。
やはり、最初の切り込みが大変で、カッターナイフで傷をつけていく作業が大変でした。電動丸ノコでも買えば良かった、と思うくらいに腕がだるくなってしまいました。
思ったより疲れましたが、思ったより簡単でした。
あとは、電源と映像ケーブルの穴をあければ、準備万端整います。


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